恋の行方3

あまりにもロドニーとジニーちゃんが怪しいので、母さんはロドニーの人間性を今一度確かめるべく、ロドニーを軽くストーキングしてみることにしました。

ロドニーをつけ回していると、やけにジニーちゃんと会う確率が高い事に気がつきました。

お互い暇さえあれば会いに行く関係みたいです。

…これは、やはり同級のよしみとか、そういうんじゃない気がします。

そして、ロドニーに何度か話しかけているうちに、なんだかロドニーがどんどん良いヤツに見えてきました。

うっかり仲良し申請をしてしまったところ、あっさり受理され…

お腹の赤ちゃんの近況まで話す間柄に…

…なんか、ロドニー、悪いヤツじゃないなあ。

瞳がローガン君に似ている事もあってか、一緒に居るとなんだか家族のような、不思議な気持ちになってきました。

頭ごなしに否定して、悪かったかなあ…なんて、思っていた矢先。

ふとジニーちゃんのプロフィールを覗いてみたところ

今日…デート！？！？

この時すでに時刻は昼1刻。

時間がありません。

大急ぎでジニーちゃんに蝶を飛ばします。

相手は誰だろう？

…おおかた予想はついていますが、もし予想が外れたら、それはそれで残念な気持ちにすらなるかもしれない…

なんだか複雑な思いを持ちながら、急いだところ。

デートスポットで有名な塔の前で、仲良くデートする2人を見つけました。

ジニーちゃんと、ロドニーです。

ふたりはやっぱり、想いあっていたようでした。

…そしてミリ母さんの写り方ほんと怖い！笑

年甲斐のないミニスカートが怖さを助長させています。壮年女がリボンつけて生足を晒す度胸！

まさか…と思いジニーちゃんのプロフィールを見てみると…

恋人の欄に、ロドニーの名が刻まれておりました。

ふたりは晴れて、恋人になったようです。

仲介プレイ偽装をする間もなく、ただただ若い2人をストーキングしただけで、ミリ母さんのジニーちゃん恋人探しは終了を迎えました。

ジニーちゃんにとっては二重にめでたい事ですし、ロドニーは悪いヤツじゃない事もわかり、母としても嬉しいのですが、なんていうか…

ちょーっと早くない…？

だってさ…ジニーちゃん、成人してまだ5日目やん…？252ビーしか持ってないし。

…しかし、思い返せばミリとローガン君も、スピード恋愛・スピード婚でした。

一目惚れしたのも、告白もプロポーズも、ぜんぶミリからでした。

ジニーちゃんとロドニー、どちらが告白したかはわかりませんが、「待てない女」の血筋から、ジニーちゃんかもしれないなと予想しています。

ロドニーからだとしたら、ギート麦抱えて告白するなんて、どうかしているとしか思えないですもんね。

いや、デートにギート麦抱えて来てる時点でかなりどうかしてる。

…この2人、お似合いですね。

ミリ母さんは、2人を応援する事にします。

でもまあ、婚約する日までは、積極的にストーキングさせていただく事をお許し下さい。